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カルトについて

1)はじめに
カルト問題は終わっていません。社会問題化した教団について、司法の手が入るなどした後、ニュースで取り上げられることが少なくなり、何となく収束したような状況となっています。しかし、その後もそうした集団の活動は続いています。そして、新しく会員や信者になる人も続いています。
また、社会問題となった教団以外にも、問題があると思われる集団や教団が各地で勧誘の活動を展開し、トラブルも発生しています。若者を中心に幅広い年代の人が誘われ、入信・入会していることも報告されています。特に地方から大学や就職で都会に出てきた若者が、一人きりでの生活の中で声をかけられ、親しく付き合う内に誘われていくケースが目立っています。
青少幼年センター準備室では、このカルト問題について脱会・救出のカウンセリングやこの問題に取り組む法律家・精神科医・心理学者などの専門家のアドバイスを受けていますが、そうした専門家からは、カルト問題についての予防の大切さが指摘されています。
それは、家庭の中で育つ宗教的素養やカルト集団の手口についての知識が欠如しているため、今日の若い人に「宗教的な免疫」がなく、誘われてもおかしいと感じず、引き返すことができなくなっているという指摘です。
もちろん、若い人たちの中に宿る、人生や命、社会の矛盾などに対する問題意識は大切ですし、そうした問題を共に悩み学んでいくことは私たちにとって大切な課題です。また同時に、そうした問題意識を巧みに利用して誘うカルト集団の問題を知らせていくことも必要なことです。
こうしたことから、このたび、宗門の大切な現場である各寺院・教会や教区・組などにおいて、カルトへの予防の試みや、問題に遭遇した場合の対応について、その一助となることを願って、このパンフレットを作成しました。
2)カルト問題とは
宗教の名を借りて教祖や集団の私利私欲を満たす。
カルトとは、特定の教義や、ある種の想定される教祖像などから類型される集団を指すものではありません。つまり、変わった教義や風変わりなスタイルが、カルト集団ということではありません。
教義やスタイルが問題なのではなく、むしろそれらを利用して会員を募り、集団や教祖の個人的な欲望を満たすために、身体的・精神的・経済的などのさまざまな形で被害をもたらす集団が、カルトという集団といえます。
このことについて、精神科医の高橋紳吾さんは、「宗教の名を借りて、ある種のテクニックとパワーと詐術を使って、カルトのメンバーにし、自由に操って、結局、救いを求めて入った人たちを餌食にして、さらなる被害をもたらすグループ」(『親鸞仏教センター通信』第4号)と述べられています。
ですから、そうした集団の問題の本質は、教義の問題にあるのではなく、その集団の実態と、そこに起こっている被害の内容にあるのです。教義をいくら批判しあげつらっても、多くの場合、水掛け論に終始することになります。
そこで、カルトの問題は、集団の持っている実像とそのことによって引き起こされている被害の内容を把握し、その問題の本質を明らかにすることが大切です。カルト問題の相談をきちんと受け、実態をつかむ姿勢が重要です。
3)被害の概要
マインドコントロールにより被害が増大
カルト集団は、自発的な自分の意志で入会・入信しているように誘導しながら、いつの間にかその人の思考や行動を集団の利益のためにすり替えてしまうものです。(マインドコントロール)
その結果、その人の思考は停止し、集団や教祖へ絶対的に、服従することになります。そして、高額な献金や奉仕活動を強要されます。また、身体を拘束し自由が奪われ、外部との接触や外の情報を遮断されることも起こってきます。
集団への疑問を出したり、批判をした場合には、身体的な暴行が行われることもあり、経済的に追い詰められて、仕事の面や社会での信用を失い、元の生活に戻れなくなることも起きてきます。外からの批判に対しては、一般社会を敵視させ、外部の人を軽視させ、人間関係を破壊します。
こうしたことから、本人はもとより、家族や周りの社会に対して、長期にわたって精神的な被害をもたらすことになります。
4)具体的な被害
【社会的なもの】
地域では宗教施設の誘致に対する反対運動、既設の施設に対しては退去運動が生じ、地域住民が精神的、肉体的、経済的負担を強いられる。
【個人的なもの】
  • 身体的被害
    教団の批判者・反対者に対して圧力をかける。(直接、自宅を訪ねて来たり、内容証明郵便などで警告文・抗議文を送りつける。夜中の無言電話など)甚だしい場合は拉致、監禁あるいは暴行、傷害、殺人事件まで起こしたケースがある。
  • 精神的被害
    途中で脱会したくなっても脅しに近い圧力を受けたり、マインドコントロールによって教祖に対する絶対的忠誠心や恐怖観念などが脱会後も抜けず、長期の精神的後遺症をきたす。 正常な人間関係が結べず離婚、親子離別、交友関係の崩壊などをきたす。
  • 財産被害
    姓名判断、因縁・タタリの話で壷や印鑑、仏壇、宝塔など高額な商品を買わされる。巨額な献金・お布施などで生活に困窮したり、借金を繰り返したり、最終的には全財産を失ったりする場合がある。(霊感商法など)
5)勧誘のパターン
  1. (仕事上の関係者に)○○万円の入会金でよい話が聞ける研修会があるから行かないか?
  2. 数年間で誰でも大金持ちになれるすばらしいサイドビジネスがあるんだ。これはマルチ商法ではない。
  3. 市販の化粧品を使うと皮膚癌になるから使ってはだめ。
  4. すばらしい家庭用品を紹介する楽しいホームパーティに来ませんか?
  5. あなたには先祖の悪い因縁がついています。これを買えば因縁は消滅します。
  6. 癌が治る水です。
  7. 資格を取りませんか?
    確実に合格できて、高収入です!と突然、自宅や職場に電話がかかる。
  8. 若者の行動調査のアンケートに協力をお願いします。
  9. 有名人に会えるよ!
  10. とても楽しい仲間たちと、生きがいや平和について語り合うサークルがあるんだけど来ませんか?
  11. (手をかざして)あなたの幸福と健康を祈らせてください。
  12. 聖書や神について勉強しませんか?
  13. (選挙の前に知人から)同窓会をします。映画を見に来ないか?
  14. 会長は、世界的に活躍している人です。
  15. 難民や恵まれない子どものために募金をお願いします。
  16. (子どもを連れて訪問)聖書についての私たちの冊子を読んでください。
  17. (教祖の本を買わせ)この本を読んだ感想を教団までお寄せください。
6)こんな勧誘にご用心
  • マルチ商法(健康食品・家庭用品)
    マルチ商法では、「この商品を買いませんか?会員になれば割引が効きますし、さらにあなたが他の会員を誘えば、あなたにその分の利益が出て、お金が入ってきますよ」などと誘われます。
    友人や知人を介して勧誘される場合が多く、その友人関係や人間関係などを利用して、断りにくいと思う心に便乗して商品を販売しようとするものです。
    これらは、友人関係を損ない、人間関係を現金化するものです。このような商法で誘われたり、誘ったりするようなことはやめましょう。
  • カルト宗教(宗教団体勧誘)
    大学のキャンパスなどで「いろんな大学が加盟している楽しいサークルです。あなたも入りませんか?」とか、街頭で「占いに興味ありませんか? よかったらみてあげますよ」と声をかけられたりします。あるいは知人や友人から「自分の性格を見つめて新しい自分を発見しようよ」などとも言われて、団体の事務所やセミナー会場などへ連れて行かれます。そこでは自分の性格や生き方などについて話し合った末に、名前や連絡先を書かされます。その後は、何度となく強引な勧誘を受け、合宿の参加やセミナーの費用を求められ、さらに宗教的な活動をするよう迫られます。
    心や身体に悩みのある人に、原因は霊的なものであると言って、祈祷料を取ったり、印鑑、仏壇、壺、宝塔など高額な商品を購入させたりもします。
    ひとつの団体が、名称を変えて勧誘していることが多くあります。
  • 自己開発セミナー(能力開発セミナー・精神修養講座)
    友人に「すばらしい人間に生まれ変われる楽しいセミナーがあるんだ」などと誘われてセミナー会場に行くと、グループへの入会をしつこく勧められ、自己分析や自己啓発を説明されます。
    次々に高額な契約を迫られ、いずれはあなたも友人を勧誘するように指示されてしまいます。
  • キャッチ・アポイントメント商法(化粧品・美顔器・エステ・教材)
    街頭などで見知らぬ人から「アンケート調査」や「モニター募集」などと声をかけられ、事務所や喫茶店でしつこく契約を勧められ、高額な商品を買わされます。また、電話で何かに当選したと思わせて気をそそり、勧誘目的を隠して営業所などに呼び出し、強引に商品やサービスを売りつけます。
7)家族や知人が既に入会してしまった場合
カルト集団のこわさを知っていることが大切です。
そして、日頃から家庭や地域でそれ等の知識について話し合っておきましょう。
誘った人がどんなに魅力的で親切で親しい人でも、おかしいと思ったらハッキリ断る。あいまいな返事はしない。
入信・入会したくなっても1ヵ月以上決断を延ばす。
8)まだ入信していないがどうしたらいいのか
本人自身が「おかしい」と気づくのが最も良いのですが、マインドコントロールによって、客観的な判断ができなくなっているケースが大半です。
したがって、家族や親しい友人が根気よく本人に話を続けることが重要になります。
何度も誘いに来られて気の毒だから、いい人だから、「まあいいか」で入信しない。迷ったときには、専門家に相談する。
直感的におかしいと思ったら、キッパリ、ハッキリ断る。
9)事例
突然の訪問、
そしてだんだん
深みに・・・
第一段 どのように近づいてくるか
私は、早く夫をなくし次男も失って落胆していた。ある日突然知らない女性の訪問があり、無料で手相を見てくれるというのです。そして手相を見ながら「ご主人は、武士の因縁がたたって早死にしたのですが、あなたにも55才以後悪いことがある。その因縁を断つために印鑑をつくり替えるとよい」といわれ、20万円余りの印鑑を作るはめになってしまったのです。そして、3回くらいに分割して集金にくる間、家のこと、財産のことなど聞かれるままに話してしまいました。
第二段 だんだん深みに
「今度霊に強いえらい先生が来られます。一度みてもらってはどうですか」と2度目の誘いがありました。
迎えの車に乗って霊場へ誘い出されると、そこには、いつの間に出来上ったのか私の家の家系図を前にしてえらい先生が「先祖の霊が、今生きている子孫に救いを求めてきています。」と言ってから、「祈って来ます」と座を立つのです。戻って来ると、「先祖は、女の人が役目を果たさなかったので、男の人にたたりが来て、早死にするのです。その因縁がまた長男に下り、次男に次いで長男が命を絶たれます。先祖の因縁が下りないようにするためには出家するのがいいのですが、家族も家も捨てることは無理でしょう。もう一度祈って来ましょう」また、えらい先生は、中座します。その間、私を案内してくれた女の人は、私のそばを離れず、お茶や、お菓子がすすめられます。御手洗いへ行きたいと言えば、戸の外で待っている始末でした。やがてまた、先生があらわれ「霊界が開かれました。あなたは自分の生命を捧げる位の覚悟がありますか」黙っていると「貴女は本当に霊を救いたいのですか!」と、怒なるのです。こわくなって「ハイ」と答えると、「自分の命の次に大切な財を捧げなさい」「400万か300万かを捧げなさい」と言って「つぼが授かりました」と申し込み書を書かされてしまいました。仕方なく、300万円のつぼを買う約束をしました。セールスマン達は「つぼを授かって良かったですね」とやさしく言ってくれました。
第三段 霊にとりつかれたように
ビデオセンターでビデオを40本みるように言われて何かにつかれたようにビデオセンターへ通うようになりました。そして次の誘いは、「おたきあげがあります。この紙に、自分の悩みと財産を全部書いて下さい。書き残した財産があるとそれに因縁が下りて、交通事故にあったりして、死に金となってしまいます」そしておたきあげの結果を聞きに来るように言われ、以前のところへ行くと「赤いすじが1本残りました。あなたの先祖は、色情の罪を犯しています。それがあなたの体が弱いのも先祖からの血が悪いのです。赤いすじが1本残っているのは、それを表しています」そして、またえらい先生は中座し別の部屋で祈ってくると「色情因縁の血統転換の為に霊薬(高麗人参濃縮エキス)を飲みなさい。つぼにもお供えしなさい。2〜3日以内に400万用意しなさい。これは、人に言ってはいけません。49日間はへんなことをいう人がいても信じてはいけません。救われることのみ信じることです。」断わろうとすると「家族を見殺しにするのですか!」といわれ、こわさと、家族を救いたい気持ちと相まってとうとう400万円も支払ってしまいました。
(福井県消費生活センター『ゆたかな消費者』NO.193より)
10)事例1.『サークルのはずが いつの間にか・・・』
私は、大阪出身で、新潟の○○協会に行く。きっかけは大学進学当時一人暮らしを始め、そのアパートに来た青年サークルの訪問アンケートから。いろいろなことをやってみたい思いがあり、先に聞いていたサークルだったので抵抗なく答える。専攻が工学部だったので、宗教、人生のことなど学校では学べないことを学べるとアピールされ、同じ学部で自分もそのような体験をして為になったと話され、興味を持ちそのサークルに通い始める。そのビデオセンターではビデオを観て○○原理を聞く。もちろん○○協会とは言わず聖書の話として聞かされていた。サークルと呼べるほど和気あいあいではなかった。イベント(バーベキュー、ボーリング、カラオケ)を企画し、最初はそれに参加することによって交わりを深めた。居心地の良い人間関係だった。5か月ほどビデオを見、その後○○協会と知らされる。合同結婚式などマスコミで騒がれていたので全く知らないわけではなかったが、実際中に入ってみると良い団体と思えたので、驚きはしたがあまり抵抗なく入って行った。それからはセミナー(講義)を受け活動し始めた。新しく学生のためのホームを造るという目的で万物復帰(物売り)で資金集めをした。万物復帰の意義(単なる物売りではない)という講義を受けながら、神の御旨と思い活動していた。統一協会という名前は伏せて活動するのだが、罪悪感はなく、逆に知らせない方が抵抗なく入れる。その人の救いの為につく嘘だから善なんだと思っていた。95年に入り合同結婚を受ける準備を始めた。最初の頃「祝福の意義」の講義を聞いても、あまりにも考え方がちがう、これだけは受け入れられないと思っていたのに、実際に受けた人の証しや周りの雰囲気などによって自然に自分も受けたいと思うようになっていた。その際今まで○○協会のこともアパートを引き払ってホームに入っていることも言わずにいた家族に話すことになったが、どう言ってよいか分からず上司に相談すると『いきなり合同結婚の話をすると刺激が強いから○○協会に入ろうと思うという初期段階だと話したらどうか』と言われ、その通りにした。家族は賛成はしなかったものの頭ごなしの反対もせず、自分のことだからしっかり考えてほしいと、ある程度黙認してくれた。春頃自分を誘った人(霊の親)が保護された。○○協会ではそのような○○協会にとって都合の悪いことが起こると、一番近い人(霊の子)の責任と言われ、自分もそう思い、東京まで行って居所をつきとめるため尾行などもした。その時は必死で、大変なことをしているという自覚はなかった。居所も分からずじまい。そういう中で自分もまた保護された。拉致監禁だと思い反発もあったが、こうなることによって霊の親が戻れるかもしれないと良いように考えたり、又腹が立ったりした。マンションの中ではその中にいるだけでもいやだった。ある程度勉強したらもういいと言おうと考えていたので全然勉強になっていなかった。説明しきれない部分もあるので家族も納得せず、教会の人に来てもらうことになる。間違いを指摘されても○○協会の解釈で自分自身を納得させていたが、ある頃から何か少しおかしいと思い始める。それまでは真理だから絶対正しいと思っていたが、もしかしたら間違いではないかと感じ始める。しかし教理の間違いについては徐々に認めることができるようになったが、一緒に活動していた人間関係が後押ししていた。でも情にだけ流されていてはいけないと思うようになり、先に保護されていた上司も先にやめていて、間違いだったという話を直接聞く機会があったので、その時救われた。はじめて一緒に活動していた人の存在が大きかったことを知る。自分自身も救出の働きにおいて、そのようにおちこんだ人の慰めになれたらと思う。」
(京都聖徒教会 『みぎわ会だより』1997年1月号より)
11)事例2『研修から還ってくると異様な父が・・・』
父は最近、会社を定年退職しました。普段、法事などでしか親戚づき合いはない叔父から、ある日の夕方家に寄るとの連絡が入り、数人を連れてやってきました。私は、直接には会いませんでした。父は30分ほど話してるうちに、普段なら絶対に持ち出さない印鑑を押してしまい、名簿に家族と親戚の名前と住所、年齢を書いたようです。そして、研修にいかなければいけないと言い出しました。
突然すぎて訳が分かりませんでしたので、叔父の言った○○○という言葉でインターネットを検索したら、問題の多い宗教団体だと分かりました。それを見て父も青くなり、叔父に連絡を取りましたが、「もう断れない」の一点張りでとりつくしまもありませんでした。
父は、「叔父の顔を立てるために行く、洗脳なんて絶対にされない」という手紙を書いて出かけました。その時数十万円持ち出したようです。
ところが帰ってきた時の父の顔、目、話し方は洗脳されたとしか思えない異様なものでした。○○○の事を絶賛し、百万円出しても良かった、自分がお金を出すから私にも行って欲しいとまで言いました。その日はその話し合いで遅くなり、私もショックで会社に行く気力もありませんでした。不安で仕方がありません。
飲食店を経営していました。障害者の子を抱え、経営も大変な状況でした。そんな時、夫は駅前で配られている本『ゼロの力学』を読み、健康を回復できると思い、会場へ出かけました。そこで足の裏診断を受け、このままでは益々悪くなると言われ、商売もそっちのけで通うようになりました。その後、妻も入信し、間もなく閉店してしまいました。
12)事例3『その他』
「運勢占い」「街頭アンケート」「治療器寝具によるマルチ商法」「○○○○の子どもたちを救おう講演会」「美術品販売」「宝石販売」「やせる教室」などを装ってカルトに取り込んでしまう手口があります。
13)宗教トラブルで困った時は
真宗大谷派宗務所 青少幼年センター準備室
※相談についてはFAXに限らせていただきます。
FAX:075-351-9599
仏教テレフォン相談(仏教情報センター)
TEL:03-3811-7470
国民生活センター
TEL:03-3446-0999
日本脱カルト研究会(JDCC)※相談機関ではありません。
FAX:046-263-0375
マインドコントロール研究所
TEL:011-562-7466
全国霊感商法対策弁護士連絡会
TEL:03-3358-6179
全国オウム真理教被害対策弁護団
TEL:045-680-0720
全国法の華被害対策弁護団
TEL:03-5951-6078
14)宗教トラブルを考えるのに役立つホームページ
15)参考図書など
[本]
※宗教トラブル110番 −しのびよるカルト−
山口 広・滝本 太郎・紀藤 正樹著
民事法研究会
※親は何を知るべきか
マインドコントロール研究所編
いのちのことば社
※宗教トラブルの予防・救済の手引
日本弁護士連合会消費者問題対策委員会編
教育史料出版会
※超能力と霊能者  叢書 現代の宗教8
高橋 伸吾著
岩波書店
※マインドコントロールとは何か
西田 公昭著
紀伊国屋書店
[ビデオ]
※幻想のかなたに −カルト予防−
日本脱カルト研究会発行
出演;デーブ・スペクター
※家族がカルトに入ったとき −救出へのヒント−
日本脱カルト研究会発行
進行・聞き手;江川 紹子
監修;浅見 定雄
16)宗教カルトに関する欧州共同体決議
世界各地でカルトがさまざまな事件を起こしていますが、当該組織がカルトであるかどうかの判断基準としてEUでは上記のとおり採択されています。日本では宗教法人法が一部改正されましたが、カルトに対して有効な対応はなされていません。
  1. 未成年者は、組織のメンバーになるのと同時に、その人生を決定してしまうような正式の長期献身(出家と同義)を行うよう勧誘されてはならない。
  2. 金銭的または人的な貢献をする場合、相応の熟慮時間が設けられるべきである。
  3. ある団体に参加した後も、家族や友人との間で連絡が許されなくてはならない。
  4. 個人の「妨げられることなく組織から離れる権利」「直接または手紙ないし電話で家族や友人と接触する権利」「いつでも医師の手当てを求める権利」は、尊重されなくてはならない。
  5. 何人も、とくに資金獲得活動に関して、物乞いや売春などによって、法を破るようにそそのかされてはならない。
  6. 外国人旅行者を終生組織に引き入れてしまうような勧誘をしてはならない。
  7. 伝道の間はその組織の名称及び主義が、常にただちに明かされていなくてはならない。
  8. そのような組織は、要求があれば、権限ある官庁に対し、個々のメンバーの住所または所在を告知しなくてはならない。
  9. 組織は、組織のために働いている個々人が社会保障給付を受けることを保障しなくてはならない。
  10. 組織はそのメンバーを組織の利益のために外国に旅行させるときは、その者を本国に戻す責任(特に病気になったとき)を負わなくてはならない。
  11. メンバーの家族からの電話及び手紙は、ただちに取り次がれなくてはならない。
  12. 組織内にいる子どもについては、教育や健康、さらには悪環境の除去について配慮されなければならない。
17)住職・教会主菅者の方へ『相談に来られたときの対応と注意事項』
油断は禁物、予防が大切です
カルト宗教やマルチ商法などに引っかかる人が悪いと思っていませんか。そして、自分は大丈夫、引っかかったりしないと思っていませんか。そんな油断は禁物です。
大学のサークル、地域の親睦会等、最初は宗教団体の名を隠して近づいてきます。人間関係を作った上で、断れない状況にし、徐々に宗教の話やビデオ鑑賞会、研修会へと誘います。また、仕事上の利害関係を前面に出して勧誘します。
一時的に利益を享受したとしても、後には多額の献金、家庭崩壊と、人生全体や家庭生活に及ぼす影響が余りにも大きいのです。大谷派寺院の家族も入信されたケースもあります。
普段のお参りや法事や法要の折に、手口(「こんな勧誘にご用心!」P7〜P8)や(「事例」P11〜P16)に触れたり、お話をすることが予防として大切です。そんな話の中で、実はこんなことがあったとお話してくれるかもしれません。
入信・入会前に相談に来られる場合は、本人または家族は、その団体に疑問を持っています。相手の話を良く聞いて予防に努めてください。寺院・教会は宗教的個人情報を所持し、取り扱っています。
志納者名・志納額・年回忌などの本堂張り出し、名簿などの管理について充分に認識する必要があります。
最近、その情報が問題のある集団・組織に利用されたケースが報告されています。
万一の時、いつでもご相談を
寺院の方が、その団体に対して直接抗議や文書などで批判をすることは危険です。名誉毀損・業務妨害などで訴えられたケースがあります。
ご相談を受けられましたら、別記相談所あるいは青少幼年センター準備室へお知らせ・お問い合わせください。ケースに合った専門家や相談所をご紹介いたします。