○ご本尊
浄土真宗のご本尊は、「阿弥陀如来」です。ご本尊にはお名号、お木像、ご絵像がありますが、お内仏には慣例として阿弥陀さまの立っているお姿のご絵像がかかっていることが多いようです。
立っているお姿は、私たちをお救いくだるために一歩踏みだそうとされている姿がかたちどられていると言われております。
人は折に触れ、手を合わせます。しかし一般的には、頼み事や願い事をするときに手を合わせることが多いのではないでしょうか。家内安全、無病息災、商売繁盛、学業成就等々、身の回りの環境を少しでもよくししたいという要求は尽きません。しかしその要求を突き詰めていけば、自分さえよければという身勝手な考え方に陥っていきます。
手を合わせてお参りをするということは、いわば自分の身勝手な頼み事を仏さまにお願いするのではなく、仏さまからかけられている願いに私たちの生き方をたずねていくことに他なりません。
仏さまはひとえに「自分中心な生き方をしていませんか」「賜ったいのちの尊さを忘れていませんか」と私たちに呼びかけてくだっさっています。手を合わせ“南無阿弥陀仏”と仏さまの名を口に称えることが、その仏さまの呼びかけに応えていくことつながるのです。逆に“南無阿弥陀仏”という名を忘れている時は、あらゆるいのちと共に生きるという願いから遠く離れた、自分さえよければという身勝手な生き方をしている時なのではないでしょうか。
“本当に尊いこと”を確かめていく、ご本尊を中心とした生活を大切にしてまいりたいものです。
*方便法身の尊形(ほうべんほっしんのそんぎょう)
ご本尊の裏には「方便法身尊形」と書かれています。本来それは色も形も阿弥陀如来のおはたらき(法性法身)が形取りをもって私たちの前にましますこと(方便法身)を意味しています。そのことを有相方便といいますが、嘘も方便と混同し、「嘘のご本尊をかけているのだ」などという人がいるそうですが、とんだ見当違いです。
*お脇掛(おわきがけ)
中央にご本尊をお掛けし、その両脇にはお脇掛をお掛けします。向かって右側に「帰命尽十方無碍光如来」の十字名号、左側に「南無不可思議光如来」の九字名号のお軸をお掛けします。または右側に「親鸞聖人」、左側に「蓮如上人」のご絵像をお掛けすることもあります。
*法名軸・過去帳
浄土真宗では、位牌は用いません。法名軸に亡くなられた方の法名を記し側面にお掛けします。側面にお掛けすることで、亡くなられた方も私たちも共にご本尊に向かう形どりになります。向かって右側面には最近亡くなられた方お一方のご法名を記した法名軸を、左側には合幅の法名軸をおかけします。また折本式の過去帳を用いることもあります。その場合、過去帳は上段や正面には置かず、中段か下段の脇の方に置きます。
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