心にじぃーんと法話

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お坊さんの如是我聞

雑行を棄てて 本願に帰す

お釈迦さまが何をもって 出世の大事とされるかというと
私に大無量寿経を手渡し 私の生きることの中心に
その聴聞があることを見守ることです

私の宗祖である親鸞聖人(1173~1262)は、40歳年上の法然上人が面授(大切な教えを師か ら弟子へと直接伝授することの意)のお師匠さんです。だから今日の私たちのためのお釈迦様は、 本師本当のお師匠さんである法然上人です。その法然上人に親鸞聖人ご自身の全身・全生活を尋 ね聞いていけばいいと、私たちに先立って示し教えてくださったのです。

そこで宗祖親鸞聖人は「建仁辛酉の暦(1201 年・29 歳)雑行(ぞうぎょう)を棄てて 本願 に帰す」と、今まで学んできたものすべてを棄てて師のおすすめくださる、誰でも順番でない、 直ちにお浄土の主のなることができると、そして「欲生我国(よくしょうがこく:弥陀の浄土に 生まれたいと願う心)」といつでも呼び掛けてくださる絶対他力の願いを「大無量寿経」に聞いて いくだけと、宗祖はご自身の生き方を百八十度転換されたのです。

私たちの生涯の中で自分の生き方をひっくり返すようなときを持ったことがありますか?「金・ 金・金!」で生かされていた自身に目覚めたとか、方向を間違えたとか。自分の人生の中で、ど こかで「雑行を棄てて 本願に帰す」という大切な時を持ちたいと思います。
私のすべてを棄てて諸仏の願いのままに生きることを決断する。こんな時が私にあっただろうか。 いつも問われる基本的な問いですが、忘れずにこの問いをもって「私に呼びかける・・」よき人 の仰せを聞いていきたいと思います。

文天白義曄(岡崎教区淨妙寺 前住職)

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