仏教は問うことから始まります。お釈迦様は、仏説無量寿経では仏弟子阿難の、仏説観無量寿経では王妃韋提希の問い掛けに呼応して、阿弥陀仏と浄土について語られました。
私たちは、自分の中に「何故に？」と問いを発し、「如何に？」と教えを聞き、全ての「身の真実」を自分の問題としていただいて行くのです。我々僧侶もまた教えを聞く身です。浄土真宗のお寺は、教えを聞く「聞法の道場」として常に開かれています。

光勝寺は明治初期、港湾の仕事を求めて新潟県長岡から出てきた方々の聞法の道場として始まったお寺です。以来百数十年、横浜大空襲による焼失を乗り越えて、門徒をはじめ有縁の方々の御尽力により、守り伝えられています。