 |
はじめに -introduction-

カルト問題は終わっていません。社会問題化した教団について、司法の手が入るなどした後、ニュースで取り上げられることが少なくなり、何となく収束したような状況となっています。しかし、その後もそうした集団の活動は続いています。そして、新しく会員や信者になる人も続いています。
また、社会問題となった教団以外にも、問題があると思われる集団や教団が各地で勧誘の活動を展開し、トラブルも発生しています。若者を中心に幅広い年代の人が誘われ、入信・入会していることも報告されています。特に地方から大学や就職で都会に出てきた若者が、一人きりでの生活の中で声をかけられ、親しく付き合う内に誘われていくケースが目立っています。
青少幼年センター準備室では、このカルト問題について脱会・救出のカウンセリングやこの問題に取り組む法律家・精神科医・心理学者などの専門家のアドバイスを受けていますが、そうした専門家からは、カルト問題についての予防の大切さが指摘されています。
それは、家庭の中で育つ宗教的素養やカルト集団の手口についての知識が欠如しているため、今日の若い人に「宗教的な免疫」がなく、誘われてもおかしいと感じず、引き返すことができなくなっているという指摘です。
もちろん、若い人たちの中に宿る、人生や命、社会の矛盾などに対する問題意識は大切ですし、そうした問題を共に悩み学んでいくことは私たちにとって大切な課題です。また同時に、そうした問題意識を巧みに利用して誘うカルト集団の問題を知らせていくことも必要なことです。
こうしたことから、このたび、宗門の大切な現場である各寺院・教会や教区・組などにおいて、カルトへの予防の試みや、問題に遭遇した場合の対応について、その一助となることを願って、このパンフレットを作成しました。
|
|
|
|
 |