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1.カルト問題とは

宗教の名を借りて教祖や集団の私利私欲を満たす

カルトとは、特定の教義や、ある種の想定される教祖像などから類型される集団を指すものではありません。つまり、変わった教義や風変わりなスタイルが、カルト集団ということではありません。

教義やスタイルが問題なのではなく、むしろそれらを利用して会員を募り、集団や教祖の個人的な欲望を満たすために、身体的・精神的・経済的などのさまざまな形で被害をもたらす集団が、カルトという集団といえます。

このことについて、精神科医の高橋紳吾さんは、「宗教の名を借りて、ある種のテクニックとパワーと詐術を使って、カルトのメンバーにし、自由に操って、結局、救いを求めて入った人たちを餌食にして、さらなる被害をもたらすグループ」(『親鸞仏教センター通信』第4号)と述べられています。

ですから、そうした集団の問題の本質は、教義の問題にあるのではなく、その集団の実態と、そこに起こっている被害の内容にあるのです。教義をいくら批判しあげつらっても、多くの場合、水掛け論に終始することになります。

そこで、カルトの問題は、集団の持っている実像とそのことによって引き起こされている被害の内容を把握し、その問題の本質を明らかにすることが大切です。カルト問題の相談をきちんと受け、実態をつかむ姿勢が重要です。
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